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前橋城史(後編)【水が奏でる前橋の魅力を発見しよう!(前橋市+東京スリバチ学会)】⑭

数少ない前橋城の遺構で最も象徴的な「車橋門跡」はビルの影にありました。それ以外の前橋城遺構は土塁と空堀だけしかありません。

前橋市と東京スリバチ学会が開催した「水が奏でる前橋の魅力を発見しよう!」の一コマと合わせ江戸時代の中期から明治維新後までの歴史をまとめました。
前橋城車橋門跡(前橋市)
【前橋城車橋門跡】

関東四大名城の一つとされた前橋城を直感的且つ視覚的に認知できる遺構はここだけです。二段積みの石垣は1m40㎝あり間知石(けんちいし)※で築かれています。

※石積みに使用される四角錐形の石材(コトバンクより)
前橋城車橋門跡(前橋市)
【前橋城車橋門跡】

現在の街の風景からは想像できませんが車橋というだけあり堀沿いにありました。残された絵図から石垣の上には門が築かれていたと推定されています。
県庁前通り(前橋市)
「前橋城車橋門跡」は県庁通りの裏側に位置しています。県庁通りは明治以降に整備された道です。前橋県庁(本丸)から半分程度は濠と城壁があった場所でした。

残りの半分程度は広小路になっていました。
迅速測図‗前橋城付近
【迅速測図(明治13~19年) 前橋城付近】

寛延2年(1749年) 酒井忠恭が播磨国へ移封。
         松平朝矩(まつだいら とものり)が入封。

利根川による前橋城の浸食は相変わらずでした。川欠けにより前年に三ノ丸に移されていた御殿に松平朝矩は入ったと言われています。

明和4年(1867年) 武蔵国川越藩へ移城の許可。
          前橋城廃城。廃藩、陣屋支配となる。

松平朝矩が入封されてからも2度の氾濫と前橋大火災などで財政的にも圧迫されました。前橋城と藩は約100年間の空白の時間に突入します。前橋城下は衰退の一途を辿りました。

文久3年(1863年) 幕府が前橋城の再建を許可。
前橋城
【前橋城と現代 県庁通り付近】

しかし、救いがありました。それは製糸業でした。幕末期の衣生景気で莫大の利益を得た前橋は市民の熱意と寄付により前橋藩の復活と築城を許可されました。

時代は黒船来航以降の外国の脅威にさらされた時代でした。外国から攻められた時に利根川を避難経路としたルートを確保する意図があったのかもしれません。

再築費用は市民が拠出したので幕府には好都合だったのでしょう。前橋と幕府にとりWIN-WINの取引だったと言えます。

慶応3年(1867年)前橋城完成
慶応4年(1868年)明治維新
明治2年(1869年)版籍奉還
明治4年(1871年)廃藩置県。廃城。第一次群馬県成立。

3年8ヶ月を掛けて築城された前橋城は僅か4年で廃城となりました。新政府は五稜郭と同じ最新鋭の城郭が存在することはリスクになり兼ねなかったのでしょう。

前橋と幕府にはWIN-WINでも、前橋と新政府にとりLOSE-WIN又はWIN-LOSEの関係でした。
初代前橋市長 下村善太郎翁銅像(前橋市)
【初代前橋市長 下村善太郎翁銅像】

前橋市民の願望は砕かれた様に見えました。しかし、また生糸が前橋を救いました。当初、県庁は前橋に置かれましたが一時的に高崎城跡に移されました。

ところが高崎城は兵部省の管轄になり県庁組織が点在させることになりました。

この機に後に初代前橋市長となる実業家「下村善太郎」が政府に対して前橋城跡へ県庁を誘致しました。政府は当時の10万円という巨額な移転資金を用意する条件を出しました。

当時、生糸で莫大な利益を上げていた前橋で5万円まで集めました。本人は1万円ほど寄付しただけでなく活動資金も捻出していました。

明治9年(1876年)第2次群馬県成立。群馬県庁が前橋に置かれる。

期限が来たため集まった5万円を持って政府へ行きました。5万であっても当時として巨額でした。政府は前橋に県庁を移転を許可しました。

その後、高崎の再三の嘆願にも首を縦に降る事はありませんした。これ以降、前橋と高崎のライバル関係は続きます…。

前橋城は4年と短命でしたが本丸御殿だけは群馬県庁舎として昭和3年に老朽化で再建されるまで活躍していました。1999年6月に竣工した新県庁舎は33階建て高さは153メートルの超高層ビルです。

東京都庁舎に次ぐ高さであり、県庁舎としては日本一を誇っています。

幻の城「前橋城」の巨大な本丸御殿です。

ほいじゃ
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