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広瀬川と前橋史【水が奏でる前橋の魅力を発見しよう!(前橋市+東京スリバチ学会)】⑥

広瀬川をつい最近まで知りませんでした。仕事で前橋市に来ていた頃はタクシーや車が移動手段だったため川は橋で道路と接する一瞬で通り過ぎる場所でしかありませんでした。

歩くことによって初めて広瀬川を認知できました。

前橋市と東京スリバチ学会が開催した「水が奏でる前橋の魅力を発見しよう!」に参加してまとめていると広瀬川が前橋の歩んだ歴史を刻む川だと分かりました。
広瀬川(前橋市)
前回は明治時代から昭和前期の絹産業と広瀬川について書きました。今回は古代から江戸時代までの歴史です。前橋は川に翻弄された歴史を持つ土地です。

現在、広瀬川が流れている所は古利根川の流路の中にありました。

知る人ぞ知る話なのですが本当なのか確認をしてみました。群馬県ボーリングMapというサイトで地歴が分かりました。

広瀬川沿い 住吉町2-9
0.00m―――埋土
1.90m―――玉石混じり砂礫
6.80m―――礫混じり砂

より上流の大手町3-19と平和町2-1のポイントを確認すると地下1.90m以下は同じく「玉石混じり砂礫」になっていました。広瀬川沿いはボーリング調査を深く行っていないため層がどこまで続くのか分かりませでした。
馬場川_広瀬川_前橋市
次は前橋台地と比較してみました。前橋駅付近は深く調査されていました。火山灰が押し流され形成された台地という定説通りの地層になっています。

前橋台地 南町3-530-1
0.00m―――表土
0.60m―――粘土
2.00m―――火山灰質粘土
2.90m―――砂塵混じり火山灰土
11.50m―――火山灰土混じり砂礫
17.80m―――細砂
19.00m―――砂礫

現代の標高で作成したCG図を見ると馬場川を境に色が変わっています。広瀬川沿いには水が多く流れた痕跡が地形に現れています。
広瀬川(前橋市)
赤城山沿いと前橋台地の裾の幅約10㎞を乱流しいた利根川は室町時代の氾濫により流路が変りました。現在の利根川の流れには車川と称する別の流れがあったされています。

興味深い点は車(くるま)と群馬(くるま)と被る点です。前橋の由来となる厩橋もこの辺りにあったとされています。

それはさておき前橋台地を貫いた新しい利根川の流れが安定したのは江戸時代の治水工事によるものでした。

現在の広瀬川は渋川市で利根川から主に取水され伊勢崎市で再び利根川に合流します。全長42㎞の一級河川(一級河川区は27.6㎞)です。

一般的には広瀬川と呼ばれますが別名を広瀬用水と言います。
比刀根橋 広瀬川(前橋市)
【広瀬川にかかる比刀根橋】

農林水産省の疎水百選に選ばれた事からも疎水と認知されている事が分かります。疎水とはすなわち運河、用水路の事です。疎水名鑑に広瀬川の歴史が詳しく書かれていました。

建設は応永年間(1394~1427年)から天文年間(1532~1555年)と書かれています。流路変更の要因となった利根川の氾濫も細かく書かれていました。

利根川の流路変更を伴う氾濫
応永年間(1394-1427年)
天文8年(1539年)
天文12年(1543年)

氾濫原に残った旧河道を利用して広瀬川を作ったとされています。同時に周辺に耕地を開拓し現在の前橋市街地の礎が築かれました。

別の情報によると江戸時代に上流部を広瀬用水、それ以下を比刀根(ひとね)川と呼んだそうです。広瀬川からは同じく古河道を利用して造られた桃ノ木川(桃ノ木用水)が分流されています。
水車 広瀬川(前橋市)
江戸時代の広瀬川は前橋の物流網を担う川でした。現在、「交水堰」と呼ばれる辺りは江戸時代に河岸として利用されまれました。

河岸とは船の荷卸し荷積みをする場所で所によって市場や飲食できる場所が併設されました。

そして、前橋が「糸のまち」として最も栄えた明治、大正、昭和前期には水車が設置されたり工場用水が取水されりと発展に大きく寄与しました。

広瀬川は前橋の生活を支えた大動脈と言えるでしょう。

広瀬川という扉を開けるとそこに前橋の歴史があります。川の氾濫という逆境に耐えただけでなく、逆に活用して乗り切った前橋民がいました。

今回のフィールドワークは前橋史の最も幹の部分を提示してくれたと思っています。

次は広瀬川と太平洋戦争、行動成長期後の影について書きます。

つづく…ほいじゃ
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