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井田山の谷戸に「日吉フィールドワーク(東京スリバチ学会)」(21)

都市に残るオアシスです。川崎市中原区の井田山では今でも谷間から湧水が流れ続けています。東京スリバチ学会の「日吉フィールドワーク」は湧水のある谷戸へ足を踏み入りました。

「中原区市民健康の森」です。
井田伊勢台
カシミール3Dで作成した地形です。図の下部に岬の様に突き出た所から台地が井田山です。「中原区市民健康の森」はさらに下の谷戸です。

かつて井田山と言われた範囲は岬部分だけではありません。

当日、一緒に歩いたShiraiさんが調べた情報によると現在、井田病院のある高台も含まれていました。岬の部分を「平台」、病院がある台地を「丸山」と呼んだそうです。
井田山付近 明治42年
明治42年陸地測量部の地図です。等高線が描く模様から改めて豊かな地形と感じます。谷戸には田の記号が並んでいます。

日本人が古来から営んだ谷戸と里山の生活がここにありました。

最高点には35.2mと記されています。現在の地図には35.4mの三角点があります。井田山横の谷戸は標高にして13~18mです。
中原区市民健康の森(川崎市)
「中原区市民健康の森」は平成13年(1993年)に発足した「中原区市民健康の森を育てる会」が管理しています。活動に参加された方の話しによると整備以前は荒れていたそうです。

1988年 井田山東斜面マンション開発計画
    「井田山の緑を守る会」発足
1997年 川崎市が0.6haを買い上げる
2001年 第一期工事完了。「中原区市民健康の森・井田山」オープン

止めどもない開発の波に立ち向かい自然を残そうとした人々の歴史が井田山にありました。井田の自治会、区民、ボランティア、行政が垣根を越えて協力した結果なのかもしれません。
中原区市民健康の森(川崎市)
谷戸の奥にある水が湧き出るところです。直前に雨が降っていた事もあり水は一定に且つ勢い良く流れていました。多摩丘陵や下末吉台地に浸み込んだ水が谷から湧き出る姿です。
中原区市民健康の森(川崎市)
湧水は「ギンヤンマの池」に流れ込みます。この池は森を整備する際に作られた聞きました。良質の水を必要とする生き物の名前が池と川に付けられています。

「ギンヤンマの池」しかり、その先にある「メダカの小川」も同様です。
中原区市民健康の森(川崎市)
斜面には上へ続く道がありました。「コナラの森」を経て、「カシノキの森」、「どんぐり広場」、「チョウの草原」へ連れて行ってくれます。

岬の先端にある傾斜地には「クワガタの森」もあります。
中原区市民健康の森(川崎市)
ナラ、樫、ギンヤンマ、メダカ、クワガタ、そして谷戸、全て並べて浮かぶ言葉は「日本の原風景」です。フィールドワークでは斜面はコース外でした。

次の機会に登ってみます。
中原区市民健康の森(川崎市)
敷地外ですが同じ谷戸に果樹園がありました。美味しそうな柿です。今は冬、写真を見てフィールドワークは秋に行われた事を再認識しました。

都市はかつては山谷、そして浜でした。

人は表層部を加工し、飽き足らず地下まで進出して行きました。都市の自然は失われたと感じて不思議ありません。しかし、水は時に都市に沿い、時に無視して流れ続けています。

素直な水は教えてくれます、都市は仮の姿であり、台地に本質があると。

ほいじゃ
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