スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

擬風洋風建築 旧新潟税関庁舎  『新潟の町 微 地形散歩DAY2』③

威風堂々と新潟市に残る旧新潟税関庁舎です。明治2年(1869年)という明治維新後、間もない頃に造られた歴史遺産です。国の重要文化財(1969年)に指定されています。

新潟が有する全国でオンリーワンの建築物です。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
明治維新の引き金となった出来事一つに「日米修好通商条約締結(1858年)」があります。横浜、長崎、函館、神戸、新潟が開港されました。当時の税関庁舎が残っているのは唯一新潟だけです。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
建物は「擬風洋風建築」と呼ばれる日本建築の技術を用いながら洋館を真似して設計された建物です。明治時代初期の地方都市を象徴する建築物なのかもしれません。シンプルで洗練されています。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
アーチ状の通路にある鎧戸は印象的でした。「後世に残されるものは奇抜なものでなくむしろシンプルなもの」という考え方があります。まさに単純な幾何学造形で人を飽きさせない魅力があります。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
裏手に回りました。白く斜めに交わる格子と茶色の鎧戸が守るガラス窓が印象的でした。壁は奇抜なデザインにも思えますが幾何学的で規則性があるためか落ち着きがあります。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
建物内部も同様に落ち着いた雰囲気です。職員の方に質問をしていると建物の図面を持ってきてくれました。「旧管理係事務室」と書かれていました。

図面を読むと縦7.272m、横11.030mと表記されていました。各部屋の詳しい使われ方は多くが不明です。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
アーチ状の通路の反対側には小部屋があり展示室になっていました。図面に「旧会議室」と書かれていました。サイズは6.454m×5.454mと小ぢんまりしています。

展示のために窓は締切りでしたが2つある窓から光は十分に確保できたと想像します。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
この建築物はやはり日本式だと思えたのは廊下でした。祖父の戦後に建てた家を思い出しました。この造りと雰囲気は過ぎし昭和の懐かしさを感じさせてくれます。

ドアの構造、ノブ、引手、蝶番を見ても昭和を感じさせます。是非、細部まで見て欲しいものです。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
旧新潟税関庁舎の見所は塔屋です。遠くを一望するために作られた櫓に見えます。内部には急勾配の階段があり、中二階を経て上へ到達します。

不便な造りで頻繁に使われた場所ではない様です。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
海側を見ると税関内の状態が一望できます。船の行き交いや進捗状況を俯瞰的に把握するには最適でしょう。反対側を見ると砂丘方面に広がる町が臨めます。
みなとぴあ 新潟市歴史博物館 旧新潟税関庁舎
資料を読んでいくと荷揚げ量は少なく稼働率が低い税関だった様です。当時の新潟港は対外貿易は振るわなかったものの遠洋漁業の基地としては栄ました。

水量が豊かな河口港の宿命で、川底が頻繁に浅くなる状況に悩まされたそうです。

太平洋戦争中はB-29による機雷投下があり、戦後の新潟港復興を遅らせる原因となりました。また、1964年には新潟地震による液状化と津波による被害を受けました。

それでも1967年には日本海側初の特定重要港湾に指定されました。1969年に海岸を開削して造られた新潟東港が完成しました。元々の新潟港は新潟西港と称される様になりました。

「みなとぴあ」の対岸である万代島は旅客ターミナルとして活躍しています。

地政学的に重要な位置に新潟がある証拠です。砂と風、地震と津波、戦争と度重なる困難を克服しながら新潟港は場所と範囲を変えながらも今も日本の重要な港であり続けています。

「みなとぴあ」の歴史博物館でもう一つの困難を知りました。歴史上、大火による大被害を何度も受けている点です。最近では1955年の昭和新潟大火がありました。

新潟市中心部は壊滅的な被害を受けたのですが死者はできなかったそうです。

ここで一つの新潟市のイメージが生まれました。―DIE HARD NIIGATA!

次回は「みなとぴあ」を出て街に繰り出します。

つづく…ほいじゃ
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : くるま旅
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Crazybowler

Author:Crazybowler

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
最新記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。